2024年4月
リカバリをテストするとは?
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ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。
[2024年4月号] Data Storage Tribune
Data Storage TribuneはJDSF(ジャパンデータストレージフォーラム)が発行する
ストレージやデータマネジメントに関する情報提供のためのメールマガジンです。
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2023年12月27日、JDSF理事佐野泰之氏監訳、
元JDSF副理事長池田祥孝氏翻訳による、
『データ保護完全ガイド』がオライリー・ジャパンより発売!
データ保護に関わる方全員に是非読んでいただきたい本です。
▼Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4814400551/
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■ 4月号の主な内容 ■
【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介
「リカバリをテストするとは?」
【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座
〜安心・安全な社会を目指して〜
ダークパターンとサポート詐欺
【3】SAT部会連載コラム
【4】JEITAテープストレージ専門委員会コラム
【5】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ
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【1】ストレージ・マガジン記事
「リカバリをテストするとは?」
データのバックアップとリカバリの基本とは何かについて話しあっています。
A:まずバックアップの基本と言えば万が一に備えデータを複製することですね。
B:単にデータを複製するのは簡単そうだけど事前に決めるべきことは多いよな。
A:フルやインクリメンタルなどのバックアップレベルの設定が一例でしょうね。
B:格納するデータを少なくする基本的な手法だけど重複排除技術も有用だよな。
A:差分や増分に比べてデータの種類によっては圧縮がより期待できるようです。
B:データが少なくなれ複製に要する時間も短くなるからメリットは大きいよな。
A:RTO(目標復旧時間)とRPO(目標復旧時点)は言うまでもないですね。
B:あとはバックアップしたデータをどれくらい保存しておくかも決めなくては。
A:保存期間や世代数はRPOにも関連するので明確に定義しておきたいですね。
B:ランサムウエア対策のデータ保護を目的にすると保存期間は長めにしたいな。
A:バックアップについてはよくわかりましたがリカバリの基本は何でしょうか。
B:それは複製したデータが消失の復旧時に使えるかどうかがポイントだろうね。
A:そのためにはバックアップデータをリカバリするテストが必須だと言えます。
SMS部会 株式会社エクサ 佐野泰之
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【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座
~安心・安全な社会を目指して~
2019年6月号から、神戸大学大学院工学研究科 森井昌克教授に「森井教授の
サイバーフィジカルセキュリティ講座 ~安心・安全な社会を目指して~」と
題して、コラムを連載していただける事になりました。
第59回は「ダークパターンとサポート詐欺」です。
▼本文を読む
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【3】SAT部会連載コラム
多くの企業で新しい年度が始まり、学生さんたちは新しい学校・
学年での生活が始まる弥生四月、
今年は例年より気温の低い日が続いたことが幸いし、
入学式の日でも綺麗な桜が見られそうですね(起稿日4/5現在の予想)
気になって検索をすると、私が生まれた1960年代の東京の平均開花日は
3月30日だったそうです。そうなのです。私の中では小学校の入学式に桜吹雪が
校庭を舞っていた鮮明な記憶が残っております。ところが年々開花日は早まり、
2020年から2023年の4年間における平均開花日はなんと4月18日だそうです。
入学式はおろか、卒業式でさえ桜は散ってしまっている可能性がありますね。
温暖化が進む要因・原因については様々な見解があります。とはいえ少なくとも
温室効果ガスとエネルギー消費による発熱が影響を及ぼしている可能性がある限り、
これに手を打たない手はないと考えるわけです。化石燃料による発電とその電力の
消費に伴う発熱という観点で、ITの利活用が与えるインパクトは日々増していると
想像するのは容易です。たとえば、、、
ストレージデバイスを利用しデータを記憶・(保存)・利用するためには、
電力の消費が不可欠です。日々膨大なデータが生み出され利活用の範囲が
広がっている現在、容量単位の電力消費量についてはどのように技術革新が促されて
いるのでしょうか?
その一つの指標となる告示が経産省から出されています。
これは「トップランナー制度」と言われる行政施策に落とされていて、
内容については資源エネルギー庁のホームページに「対象となる機器や建材の
製造事業者や輸入事業者に対し、エネルギー消費効率の目標を示して達成を促すとともに、
エネルギー消費効率の表示を求めています。」と記載されています。
つまり、国内製造事業者も、海外からの製品輸入事業者も、磁気ディスクを
製造もしくは販売するうえでその製品の技術特性や仕様に応じてエネルギー消費効率の
目標値を設定し、さらに実際に製造・販売する製品の消費効率の表示を行わなければ
ならないということになります。
ちなみに、家電品を中心に32品目を対象にトップランナー制度が適用されています
のが、IT関連では「電子計算機」と「磁気ディスク装置」が対象となっています。
半導体記憶装置や内臓HDD、USB接続デバイスは「電子計算機」の中に含まれるようです。
ちょっと残念なのは、電子計算機に関する消費電力の表示義務の対象は(サーバ型電子
計算機の場合)中央演算処理装置、補助記憶装置及び主記憶装置の消費電力あたりの
性能を幾何平均して得られる数値となっていて、今も最も需要が伸び、なおかつ
消費電力と発熱の課題を抱えているGPUについては網羅しきれていないようにも
読み取れてしまいます。良心的な製造事業者であれば中央演算処理装置の一つの
補助装置としてきちんと表示するだろうというのは、ちょっと性善説が過ぎるようにも
思います。
世界のデータセンターが消費する電力は、2026年には日本全体の消費電力に匹敵する
1000テラワットに到達すると予測されています。その中で大きな割合を占めるのが
GPUであり、増え続けるデータを預かるストレージであるわけですから、
我々もこの消費電力の問題に目を向けずにはいられません。これも一つのテーマとして
SATで扱っていきたいと考えます。
部会コラム担当:高木
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【4】JEITAテープストレージ専門委員会コラム
「環境影響課題」と「情報ライフサイクルマネジメント」
本年は2月に気温の高い日が多く、桜の開花も早まると思われていましたが、
3月に入ってからの気温が低く、東京都心の開花は10年間で最も遅かったようです。
天候などを予測するのが、ますます難しくなっているような印象があります。
やはりこの原因は地球温暖化なのでしょうか。
今後生成AIなどの活用が進むと電力消費が増え、二酸化炭素の排出量削減の課題などへの
対応もますます社会的な大きな課題になっていくと思われます。
今回のコラムはこの環境と情報に関しての話題です。「情報ライフサイクルマネジメント」
の歴史や背景などにも触れておりますので、興味深くご覧いただけると思います。
それでは是非本文をご覧ください。
▼本文を読む
https://www.jdsf.gr.jp/jeita/2024%E5%B9%B404%E6%9C%88
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) テープストレージ専門委員会
https://home.jeita.or.jp/standardization/committee/tape_storage.html
本内容にてご質問などございましたら、JDSF事務局経由でお願い致します。
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【5】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ
新年度となりました。
今年は新型コロナが5類に移行して初めてのお花見シーズンとなります。
読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、新年度となりましたので、最近のストレージ動向と今後の予測を
確認していきたいと思います。
ストレージデバイスとしては、HDDでは30TB超の製品が出回っております。
SSDでは30TBの製品が出回っております。
また、NAND FLASHは開発レベルでは300層超の発表もありました。
市場の動向ですが、最近はSSDとHDDを比較すると、SSDは出荷台数も
出荷金額もHDDを上回っているようです。
一方で1台当たりの出荷額、1台当たりの容量と総容量はHDDが上回っています。
SSDが普及するまで主にエンタープライズ向けに使用されていた
高性能HDDの出荷台数は徐々に減少し、HDDは大容量のものが主流に
なってきています。
また、SSDもHDDも2022年と2023年は出荷台数も出荷金額も
前年比マイナスでした。2024年はエンタープライズ向けの需要増により
プラスとなる予測が出ております。
皆様の業績への良い影響を期待してメッセージを締めくくりたいと思います。
NGSではストレージの最新技術動向やユースケースなどをまとめていきたいと
考えております。
本年度もよろしくお願いします
SET&NGS アレルヤ
JDSFメルマガは、JDSF会員メンバーにご登録をいただいております方、過去に、当団体のセミナーお申し込みで個人情報をご登録いただいた方、展示会・セミナー等にご来場の際、お名刺交換をいただいた方で当団体からのメルマガをご了承いただいた方にお送りしています。
■ Data Storage Tribune ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行:JDSF事務局 JDSFホームページ:http://www.jdsf.gr.jp/
ご意見・お問い合わせ:jdsf_bureau@jdsf.gr.jp
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