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2025年1月

適切なサイジングとは?

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ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。

[2025年1月号] Data Storage Tribune


Data Storage TribuneはJDSF(ジャパンデータストレージフォーラム)が発行する

ストレージやデータマネジメントに関する情報提供のためのメールマガジンです。


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■ 1月号の主な内容 ■


【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介

   「適切なサイジングとは?」

【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座

   〜安心・安全な社会を目指して〜

   第68回 ゾンビスマホやゾンビカメラを使っていませんか?

【3】部会連載コラム

【4】JEITAテープストレージ専門委員会コラム

【5】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ

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【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介


「適切なサイジングとは?」

 バックアップシステムのサイジングのあり方について意見交換をしています。

A:バックアップシステムのサイジングは何のために必要だと考えるべきですか。

B:業務システムの信頼性と効率性を確保するためにはとても重要だと思うけど。

A:具体的に考えてみるとまずはバックアップ対象の業務データ量の把握ですね。

B:これは現在のデータ量だけでなく将来的なデータ増加も見込む必要があるな。

A:バックアップを取得する頻度とフルか差分か増分のどれを使用するかですね。

B:これによりバックアップデータを保管するストレージ容量が決まってくるな。

A:ストレージ容量と言えばデータの保存期間や世代管理についても関係します。

B:長期間保存する場合や多くの世代を保持する場合は容量はより多く必要だな。

A:また実際に日々のバックアップを実行する時間帯も考慮する必要があります。

B:できるだけ業務時間外にバックアップを行いシステムへの影響を抑えたいな。

A:あと肝心なのは障害発生時に迅速にデータを復旧するリカバリの要件ですね。

B:目標であるRTOやRPO等のリカバリ要件が実現できるシステムかどうか。

A:これら総合的に考慮してバックアップシステムのサイジングを行いたいです。

株式会社エクサ 佐野泰之

▼より詳しい内容は13章にて(amazonのサイトにアクセスします)

https://www.amazon.co.jp/dp/4814400551/

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【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座

~安心・安全な社会を目指して~


 本メールマガジンでは、神戸大学大学院工学研究科 森井昌克教授に「森井教授の

サイバーフィジカルセキュリティ講座 ~安心・安全な社会を目指して~」と

題して、コラムを連載していただいております。


第68回は「ゾンビスマホやゾンビカメラを使っていませんか?」です。


▼本文を読む

https://www.jdsf.gr.jp/no68


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【3】部会連載コラム

 新しい年を迎え、皆様におかれましては、益々、ご清祥のこととお喜び申し上げます。

我々JDSFは本年もストレージおよび関連技術の発展に尽力していきたいと思いますので、ご支援賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。2024年を振り返りますと、やはりAIが凄く盛り上がった一年だったと感じます。

 AIと言ってもひとくくりに「これ」と説明は出来ないほど多くの種類はありますが、身近になったと感じるのはChatGPTやCopilotを代表とするLLMではないでしょうか。

個人利用されている方も多くいらっしゃると思いますし、企業利用も増えていると聞き及んでいます。

 LLMについては多くの企業がPOCを、先行している企業では本番実装を始め、2025年も継続・拡大していくものと思います。

AI時代に取り残されることの無いよう、私自身も知識と技術の研鑽(学び)をしていきたいものです。

 AIによる効率化やタイパがいくら進んでも、それらを「使いこなす側の人間」は一朝一夕でどうにかなるものではなく、慣れ・経験がモノをいいますので、より多くの時間をそれ(学び)に割けるようにとすると、結局トータルの時間は減らないのでは?と思ってみたりもします。(それを越えれば楽になるとは思いつつ。)さて、AI市場が活発化すれば、ストレージの役割も重要になります。よく、AI向きのストレージということで言われるのは「パフォーマンス・拡張性・経済性」ですが、何もこれは「AI」に限った話ではありませんし、30年以上に渡りストレージ業界では様々なアプローチを経てこれらを向上させてきています。

長年のSCSIからNVMeへ移り変わり時間も経ち(NVMeもだいぶ一般的になったものです)、既に洗練された域に達してきているようにも思いますが、CXLのような新しい技術も進んできており今後が楽しみです。

CTCT 廣原保志


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【4】JEITAテープストレージ専門委員会コラム


「Inter BEE 2024出展の振り返り」

 新年あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

 テープストレージ専門委員会として昨年はInter BEE 2024にリアル出展を行い、170名以上のお客様にブースにお越し頂きました。説明員としてブースに立った感触として、テープストレージの将来のロードマップに対するご興味が高く、一方で、データ量の増加とデータのマイグレーションに関する課題をお持ちの方が多くいらっしゃるようでした。

 ブース内で頂戴したアンケートに関しては、データ保管の課題、テープストレージの評価、LTOに対するご意見の内容を分析させていただき、JEITAのホームページにおいて情報公開する手続きを進めております。

 今後も当委員会ではテープに関する情報を提供する活動をしていきますのでご期待ください。

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一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) テープストレージ専門委員会

https://home.jeita.or.jp/standardization/committee/tape_storage.html


本内容にてご質問などございましたら、JDSF事務局経由でお願い致します。


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【5】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ

 少々遅くはありますが、皆様新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、今年2025年は干支でいうと乙巳(きのとみ)の年になります。ふむふむ、誠に失礼ながらJDSFの多くの会員の方の世代においては教科書に「大化の改新」と書かれていた「乙巳の変」と同じ干支になります。干支は10進数の十干(甲乙丙丁・・・)と12進数の十二支(子丑寅卯・・・)の組み合わせですので、最小公倍数の60年で一巡しますね。つまり乙巳の変の645年から1380年が経過し24巡目となるわけです。10x12x24の年に何かが起きるのでしょうか。なんだかとても気になります。(実は今年還暦を迎える私も「きのとみ」の生まれなもので、ふと思い出して記述してみました!)

 12進数に触れたところで連想したことがあります。かつてDECで開発されたPDP-8はワード長12ビットの12ビットコンピュータでした。その後その開発者のデ・カストロがスピンアウトして立ち上げたData General (DG)に私は新卒で入りましたが、そちらは8ビットコンピュータの技術を選択し開発をしましたので、Unixやその後のLinuxに影響を与えたのはむしろDGのOSと言われています。いまとなっては12ビットというワード長に違和感を覚えますが、私を含めて8の倍数に安堵感を覚えるIT業界の皆様も世の中的にはかなり異端なのかもしれません。

 少しアンティークなテクノロジーの話を持ち出しましたが、一気に将来の話題に切り替えてみましょう。我々が扱うストレージ内のデータも現在でも2進の累乗倍で表現されていますが、量子コンピュータが主流になった途端に概念が変わります。データの管理はもとより、データの解析、データ保護の技術もがらりと変わるわけです。磁性や電荷で明確に0か1かの状態を記憶するのに比べて、量子ビットの中間的な状況も保持することの難しさは想像に難くありません。相変化を記憶できる量子材料(素材)が今も盛んに研究され、この分野の研究が演算装置の開発以上に激しい競争に入っていくのは目に見えています。はたして日本の企業、大学はこの分野で主導権を取っていけるのでしょうか?興味津々です。

 会員企業の多くの皆様もこの量子コンピューティングにおける記憶装置の開発あるいは事業化に直接間接を問わず今後も関わられていくことと思います。これまでもJDSFでは量子子コンピューティングをテーマとした研究・講演を行ってきましたが、今後さらに本格的に皆様からの知見と最新情報の収集、共有を図っていければ、一つの魅力的なテーマになるのではないかと考えております。

 これは一つのアイディアにすぎません。今後の深堀を進めるべきテーマがありましたら、是非ご遠慮なく提示いただき、あるいは自らそのテーマの研究のけん引役となっていただき、JDSFの活動の幅を広げて頂ければ嬉しい限りです。引き続き皆様からのアイディアと活動へのご参加をお待ちしております。

JDSF理事 高木



JDSFメルマガは、JDSF会員メンバーにご登録をいただいております方、過去に、当団体のセミナーお申し込みで個人情報をご登録いただいた方、展示会・セミナー等にご来場の際、お名刺交換をいただいた方で当団体からのメルマガをご了承いただいた方にお送りしています。


■ Data Storage Tribune ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


発行:JDSF事務局 JDSFホームページ:http://www.jdsf.gr.jp/

ご意見・お問い合わせ:jdsf_bureau@jdsf.gr.jp

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