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2024年8月

バックアップの意思決定について

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ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。

[2024年8月号] Data Storage Tribune


Data Storage TribuneはJDSF(ジャパンデータストレージフォーラム)が発行する

ストレージやデータマネジメントに関する情報提供のためのメールマガジンです。


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■ 8月号の主な内容 ■


【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介

   「バックアップの意思決定について」

【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座

   〜安心・安全な社会を目指して〜

  委託先の情報漏えい

【3】部会連載コラム

【4】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ

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【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介


「バックアップの意思決定について」

 どのようなデータをバックアップするかについて二人で意見交換しています。

A:会社にはあらゆるデータがありますがバックアップが必要なものは何ですか。

B:月並みな答えだけど消失すると業務に多大な影響のある大切なデータだよな。

A:例えば時間をかけても二度と同じものを作ることができないものもあります。

B:重要な業務データや個人情報などはバックアップを検討する価値はあるよな。

A:バックアップするデータがどれくらいの頻度で更新されるかも知りたいです。

B:それによってバックアップすべきタイミングと保存期間が決まってくるかな。

A:保存期間はバックアップデータの保管先のストレージコストに影響しますね。

B:ストレージコストとデータの価値を比較して判断するのが望ましいと思うよ。

A:さらにそのデータが不正アクセスや紛失から保護されているかどうかですね。

B:最近はバックアップしたデータもランサムウエアの感染対象になっているな。

A:ランサムウエアに対応したバックアップになっているかも確認したいですね。

B:あとは実際にバックアップとリカバリに要する時間も把握しておきたいよな。

A:特にリカバリの時間は業務復旧の時間に密接に関連するので見逃せませんね。

株式会社エクサ 佐野泰之

▼より詳しい内容は8章にて(amazonのサイトにアクセスします)

https://www.amazon.co.jp/dp/4814400551/


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【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座

~安心・安全な社会を目指して~


2019年6月号から、神戸大学大学院工学研究科 森井昌克教授に「森井教授の

サイバーフィジカルセキュリティ講座 ~安心・安全な社会を目指して~」と

題して、コラムを連載していただける事になりました。


第63回は「委託先の情報漏えい」です。


▼本文を読む

https://www.jdsf.gr.jp/no63



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【3】部会連載コラム

梅雨が明けて夏本番を迎えるたびに「暑い」という言葉が口をついて出てしまいます。

あるいは少し装飾されて「今年はまた特別に暑いなぁ」なんて言い回しもよく耳にします。

実際に例年よりも気温が上回っているのか?などと細かいことは確認するべくもなく、ただ暑いのです。もう少し正確に表現するとしても「本日に至るまでのここしばらくと比べ今日は一段と暑く感じる」といった具合で、やはりかなりFuzzyな体感としての暑さの表現にとどまり、昨年同日に比べてX.X℃暑いだの涼しいだのとは言えません。

(もしそれができる方がおられたら言いすぎました、ごめんなさい!!)。

意外に人間の体感における記憶というのは曖昧で、例えば歯医者のドリルの音を聞いただけでも視神経がうずくような気がする人でも、前回の治療の痛さを最小1から最大10のいくつだったか正しく思い出せといわれても、おそらく難しいでしょう。痛みに弱い方ならすべからくMAXの「10」とおっしゃられるのがオチですね。

暑さや痛みをはじめとする「辛さ」へのストレスに対し忘却力が有効に働いているということは、なんとなく実体験の中から気づかされています。もし歯医者さんの痛みの感覚が正しい記憶として継続されていたら、美味しいごはんや甘いスイーツを食べる気にはなれないかもしれません。また目もくらむような炎天に海水浴になどいけなくなってしまうかもしれません。

でも、忘却力が辛さを上回る欲求に向けた行動を後押ししてくれているのではないでしょうか?

閑話休題。

DigitalでCyberなITの世界でも、実はこの「忘却」が存在していることはご存じでしょうか? 

ある時は必要にせまられ、ある時は必然に導かれて、この忘却が発現します。例えば、、、

・閾値外や対象範囲外のデータの積極的除外(データクレンジング)

観測/計測データや、アンケートなどの収集データ、 ネット上のコンピュータをクローリングして集められたデータなど、 ローデータと言われるデータは様々なスケールや範囲などを持っていて、 単純に比較や分析ができるものとは言えません。

これらのローデータから一定の正しさ伴ったかアウトプットを求めるために敢えて現実に存在するデータであっても目を瞑り、 一旦忘れ去ることで却って妥当な結果を導き出すことが求められるケースが存在します。

・AIにおける知的忘却と破滅的(破局的)忘却

人間の脳は上記のデータクレンジングを無意識に行っているそうです。

たとえば曖昧な状況でも一定の予測の正しさを求めるため不必要な情報を取り除く「知的忘却」を行って推論する能力を備えているといいます。その他にも因果関係の把握や 直感力により結論を導き出すような働きをしていて、この予測のアルゴリズムはまだAIの世界では十分の適用できていないそうです。今後の研究の成果を待つこととなりますね。

一方、機械学習を継続的に行った場合に発生してしまう忘却に「破滅的(破局的)忘却」があります。

例えば一旦手書きのひらがなの文字列を学習させたうえで、新たに書かれた手書き文字の「あ」を 読ませれば、ただしく「あ」として認識できるようになります。そこで仕切り直して手書きのカタカナの文字列を学習させ、もう一度新たに手書きされた「あ」を 読み込ませても、今度は正しく認識できなる現象が発生します。

このように違うカテゴリの学習をさせたときに前に学習した学習データを忘却してしまう現象を 破滅的忘却といい、実はこれが従来型AIの一つの限界であったといわれています。

これを解決するため適応型AIが開発されるようになりました。

少し説明がくどくなりましたが、ディジタライズされたデータこそが正義のように捉えられがちなITの世界においても、実は敢えて忘却するケースや、コンピュータが人間くさく学習成果を忘れてしまうケースなど、忘却の必要性や必然性が存在していることを知るにつけ、データそのものの扱い方や付き合い方について改めて見つめなおしてみたくなりました。

まだまだ暑い日が続きますが、皆様どうぞご自愛ください。

部会コラム担当:高木


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【4】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ


 エデュケーション部門が開催するストレージセミナーについて話しています。

C:JDSFのエデュケーション部門ではどのような活動を行っているのでしょうか。

D:新任者育成プログラムと称しストレージセミナーを定期的に実施しています。

C:それはどなたを対象としてどのような目的のセミナーとなっているのですか。

D:会員会社の新人や新任者向けに基本的なスキルを身に付けてもらうものです。

C:ベンダーの製品のセミナーが多い中このようなセミナーはユニークですよね。

D:ストレージに関与する多くの方々の強いご要望にお応えするべく始めました。

C:ストレージとバックアップそしてストレージネットワーキングと多様ですね。

D:数年前から,JEITA様によるテープストレージのテクノロジーも加わりました。

C:意外と知られていないテープの技術について紹介するいい機会と言えますね。

D:この講座は2008年から定期的に開催し数多くの方々にご参加いただいてます。

C:2020年からはオンラインでの開催となって参加者が大幅に増えたようですね。

D:おかげ様で従来の会場開催と比べて5倍以上の方々がお集まりになりました。

C:先月の開催に続き次回は11月開催とのことですので案内をお待ちしてます。

エデュケーション部門長 株式会社エクサ 佐野泰之


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■ Data Storage Tribune ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


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