2024年10月
アーカイブを掘り下げる
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ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。
[2024年10月号] Data Storage Tribune
Data Storage TribuneはJDSF(ジャパンデータストレージフォーラム)が発行する
ストレージやデータマネジメントに関する情報提供のためのメールマガジンです。
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「Open Tech Forum 2024」のご案内
JDSFでは、来る10月31日(木曜日)に「Open Tech Forum 2024」を
Webinar形式で開催致します。
どなたでもご参加可能ですので、多くの皆様のご参加をお待ち致しております。
■日時:2024年10月31日(木曜日)15時00分~17時10分
■形式:Zoomウェビナーによるオンラインセミナー
■参加費:無料
■テーマ:ICTの成長を支えるストレージ事情
■申し込み:https://ctc-g.zoom.us/webinar/register/WN_C63Klx7OSy6rb0tSuf3cSQ
■アジェンダ(詳細):https://www.jdsf.gr.jp/event-info-jdsf
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■ 10月号の主な内容 ■
【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介
「アーカイブを掘り下げる」
【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座
〜安心・安全な社会を目指して〜
第65回 続・委託先の情報漏えい
【3】部会連載コラム
【4】JEITAテープストレージ専門委員会コラム
【5】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ
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【1】「データ保護完全ガイド」のご紹介
「アーカイブを掘り下げる」
データのアーカイブについて掘り下げるために二人で意見交換をしています。
A:アーカイブについて深く理解するためにはバックアップとの比較が有用です。
B:バックアップの目的はデータ復旧でありアーカイブはデータの利活用だよな。
A:アーカイブでは古いデータを整理して現行のデータ管理を効率化できますね。
B:古いデータのアーカイブで現行のストレージのスペースを節約できる点だな。
A:法律や規制に基づいて長期間データを保存する必要な場合にも対応できます。
B:何か発生した時に即時に必要なデータを提示しなければならない場合だよな。
A:コンプライアンスを目的したデータの長期間保存は今や避けれないですよね。
B:長期間データを保存する場合はデータの読み取りが困難な場合もありえるな。
A:特にストレージは技術的進歩が速いので媒体の互換性の確保が必要でしょう。
B:場合によっては定期的なデータの移行を考えておく必要があると思うけどな。
A:誰でもアクセスできるアーカイブだと改ざんや漏えいのリスクが高まります。
B:データの属性によってアクセスできるユーザを管理することは必須だろうな。
A:アーカイブはバックアップと比べて用途が多様なので考慮点は多くなります。
株式会社エクサ 佐野泰之
▼より詳しい内容は10章にて(amazonのサイトにアクセスします)
https://www.amazon.co.jp/dp/4814400551/
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【2】森井教授のサイバーフィジカルセキュリティ講座
~安心・安全な社会を目指して~
本メールマガジンでは、神戸大学大学院工学研究科 森井昌克教授に「森井教授の
サイバーフィジカルセキュリティ講座 ~安心・安全な社会を目指して~」と
題して、コラムを連載していただいております。
第65回は「続・委託先の情報漏えい」です。
▼本文を読む
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【3】部会連載コラム
今回のコラムは、部会への勧誘メッセージはちょっとお休みさせて頂き、閑話を少々。
10月に入り、ようやく過ごしやすい日が増え、暦は確実に季節の変わり目に向けて進んでいますね。今年の9月、10月は敬老の日、スポーツの日と併せて秋分の日の巡りあわせも良く、3連休が3回となりました。みなさま有意義な秋の休日をお過ごしになられましたでしょうか? 年によって変わる祝日の巡り合わせを我々はカレンダーで確認します。この「カレンダー」という外来語はすっかり日本語として定着し、日常会話にあっては在来の「暦」という単語よりも利用頻度が高いのではないでしょうか?
これら外来語の多くは固有名詞を除いて何かしら在来の日本語の単語に置き換える事が可能です。しかしIT関連用語はこれがけっこう難しかったりします。そんな話題を。
例えば我々が慣れ親しんだ「ストレージ(Storage)」は単語として置き換えると「記憶装置」となります。更にその中のデバイスとして存在するハードディスクドライブですが、実はこれが在来の日本語に置き換えにくい代物です。そもそもハードはHardwareの略語ですから、これを翻訳ソフトで調べると「金物・鉄器類」や「軍用の兵器類」といった訳語がならびます。しかし最後のほうにはもはや翻訳をあきらめたように「ハードウェア」という訳語が返されてきます。頑張ってディスク(Disk)とドライブ(Drive)もそれぞれ訳語に置き替えたとして「金物の円盤型駆動装置」というのが最も直訳的な表現になると思います。もはやあのHDDの原型を留めない謎の空を飛ぶ装置が想起されてしまいそうです。
HDDの例は、まだそれでもなんとか単語としての訳語を組み合わせることができますが、全く手に負えないのが「データ」です。Dataも同様に翻訳ソフトにかけると、最初にいきなり「データ」が表示され、その他には資料、事実、情報などの訳語が並びますが、これら後続の訳語はいずれも我々がITで使う「データ」を概念的に正しく表す単語としてはふさわしくありません。
もちろん態々日本語の単語に置き換える必要などなく、もはや日本語化した「データ」として利用すればよいのですが、重要なのは単純に一つの単語に置き換えられない複雑さと概念性をもった言葉であることを理解して活用しなければならないということだと思います。データ分析、データ利活用、データセキュリティといった表現をするとき、その対象として捉えるべき「データ」が何を指しているかをきちんと把握し、正しく認識を合わせながらこれらの言葉を使っていきたいものです。
特にIT関連用語には外来語のカタカナ表記の言葉が多く存在し、これらの乱用に眉をしかめる向きもありますが、適切な日本語の置き換えの利かない単語についてはもはやそれを現代日本語として受け入れることがむしろ智慧といえるのかもしれません。いよいよ深まる秋の夜長に、徒然なるままIT用語をかみしめて参ろうかと思います。
JDSF理事 高木
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【4】JEITAテープストレージ専門委員会コラム
「Inter BEE 2024出展のご案内」
9月に能登半島を中心に発生した豪雨災害の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地の1日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
ようやく酷暑も一段落しましたが、まだまだ暑い日もあり、皆さんも例年と異なる季節感になっているのではないしょうか。
さて、当委員会からのコラムを8月、9月を休刊させていただきましたが、今月はInter BEE 2024への出展のご案内をさせていただきます。
今年のリアル展示会場では、昨年よりも規模を拡大してテープストレージ製品やソリューションを展示、ご覧いただけるように準備しております。
デジタル化の進展に伴い、映像、音楽、コンテンツなどのデータはますます高品質化し、それに伴いデータ容量も飛躍的に増大しています。このようなデータの長期保存(アーカイブ)、セキュリティの強化、さらにカーボンニュートラルを目指す環境への配慮が企業にとって大きな課題となっています。こうしたニーズに対し、テープストレージは、コスト効率、エネルギー効率、信頼性の面で優れたソリューションを提供し、これらの課題解決に貢献できる点をご紹介いたします。
展示会場では、テープストレージ製品を展示すると共に、ロードマップや特長などもご紹介いたします。さらに、各開催日の午後にはミニセミナーも開催いたします。
会場には常時委員会のメンバーがおり、上述の内容の紹介や説明を行っていますので、最新のテープの動向など、興味がある方はぜひ展示エリアにお越しください。また、アンケートご回答でのノベルティプレゼント等も準備しております。
Inter BEE 2024 幕張メッセ会場
開催期間:2024年11月13日(水)~2024年11月15日(金)
会場:千葉市美浜区・幕張メッセ【ホール4,小間番号: 4609】
*会場への入場、展示内容の閲覧は無料来場登録していただく必要があります。
詳細は、こちらをご確認ください。
https://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/preview/
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一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) テープストレージ専門委員会
https://home.jeita.or.jp/standardization/committee/tape_storage.html
本内容にてご質問などございましたら、JDSF事務局経由でお願い致します。
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【5】JDSF各理事・部門部会長よりのメッセージ
公園の水道の蛇口や配水管が盗まれるという事件が以前ニュースになっていましたが、つい先日には千葉県鴨川市の漁港で「電線が切断され1600mほど盗まる」という事件がありました。
また、私の住むマンションでは先月に車2台が盗難にあう事件もありました。
治安が確実に悪くなってきて、なにやら不穏な世の中になってきたなと感じています。
治安が悪くなっているのは普段の生活だけではなく、IT業界も同様な傾向です。
警視庁の広報資料によると、ランサムウェア被害が多いのは今年に入っても変わりませんが、ここ最近はノーウェアランサム被害が増加しています。ノーウェアランサムはデータを暗号化されない(=暗号化される際のいわゆる「気づき」がなくなる)分、被害者側のデータ利用には影響しないものの、被害者自身が気づかない・システム側でも検知しにくいというやっかいな面があります。
ノーウェアランサム・ランサムウェアいづれにしても、多層防御や多要素認証を用いて防御力を高めることが現実的ではあるのでしょうけど、知見や投資無しには中々対策は難しいでしょう。被害を受けている多くは、対策が中々出来ていないとされる中小企業ですが、多くの経営者や組織のリテラシーはすぐに上がるものでもなく、実際に被害を受けるまで投資優先度も高くならないのが実情のようです。セキュリティ対策の社会全体(日本全体)へさらなる啓蒙の必要を感じています。
また、セキュリティ対策(=防犯)は普段の生活でもIT業界でも「抑止力」が肝要です。始めは小さなことでも、一人一人が心がけ、啓蒙の繰り返しと対策の実施・強化を行っていくことが抑止力に繋がっていくと思いますので、(社内システムも普段の生活の防犯も)一度見直しを行い、何か1つ実施してみてはいかがでしょうか。
参考) 警視庁 広報資料
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R5/R05_cyber_jousei.pdf
CTCT 廣原保志
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■ Data Storage Tribune ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行:JDSF事務局 JDSFホームページ:http://www.jdsf.gr.jp/
ご意見・お問い合わせ:jdsf_bureau@jdsf.gr.jp
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