Storage Magazine 2022年2月号より
積極的リスク軽減は企業の優先課題
どんな企業も危機的な事故に遭遇する可能性を持っているが、多くの企業は積極的リスク軽減を優先して取り組もうとしない。
重大事故(イベント)管理を確実に行っていれば、危機が襲ってきた時、企業は生き延びることができる。重大事故管理において実際に行われているのは、積極的リスク軽減策を一つ一つ講じて、リスクが襲ってくる前に回避することだ。とはいえ、最近重大事故を経験した企業でさえも、既存の予防戦略にはほとんど変更を加えようとしない。
2021年10月、フォレスター・リサーチ社は重大事故管理(Critical Event Management (CEM))ベンダーのOnSolve社からの調査依頼に基づきレポートを発表した。このレポート、『計画の失敗とは失敗を計画する事:リスクに対する準備を改善するために重大事故管理に積極的に取り組もう』は、 469名を対象にアンケートを採ったものだが、結果は現場におけるインシデント対応の変わらない姿を浮き彫りにすることになった。それは、企業はDR計画に投資することを嫌がる、という姿だ。
積極的リスク軽減は、有効なCEM戦略にとって欠かせないものだ。この軽減策によって、企業は潜在的リスクの影響度と必要とされる技術およびリソースへの投資コストのバランスを計る必要に迫られる。
重大事故管理を積極的に行っている回答者に共通している関心事は、リスクの範囲と規模についての理解だった。これらの企業は、重大事故管理をあまり行っていない企業の回答者に対して1.52倍の回答者が、積極的リスク軽減策が重要であると答えた。
下記の図は、企業がCEMに対してどのように考えているか、積極的リスク軽減策を行わないと何が困るのか、を示している。
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